Poseidon
アクアティック調
トップノート: ピンクペッパー、インセンス (香)、シーブリーズ
ミドルノート: インク (墨)、シーソルト (海塩)
ラストノート: アンバーグリス (龍涎香)、ベンゾイン (安息香)、ムスク
商品説明:
私たちが恐れてきたのは、決して荒波そのものではない。波の下に広がる、私たちが決して見ることのできたない世界である。
Poseidon を創作するにあたり、私は陽光や砂浜、そして青く澄んだ海についての香水を作りたかったわけではない。私が知りたかったのは、もしも海の深みへとまっすぐ垂直に歩みを進めたなら、香りはどのように変化するのか、ということだった。
物語は海面から始まる。ピンクペッパーと潮風が塩分を纏って迎えてくれ、インセンスは出港する前に人々が岸辺に残した最後の祈りのように漂う。船が陸地から次第に遠ざかるにつれ、その一筋の煙は消え失せ、海の色は変わり始める。透明から青へ、深青、インディゴ、そして最後には黒へと近づいていく。
そこで私は「墨」と「海塩」を用いてこの海の中心を構築した。花もなく、果実もない。残されたのは、最も純粋な塩、ミネラル、水、そして足元がどれほど深いのか測り知れない言い知れぬ不安だけだ。
さらに深く進むと、アンバーグリス、ムスク、ベンゾインが徐々に姿を現す。奇妙なことに、香りはより冷たくな微塵も感じさせず、むしろ一筋の温もりを帯びていく。それはまるで、陽光が決して届かない場所で、途方もなく巨大な生命がゆっくりと息をしているかのように。
やがて、海面がふと静まり返る。風はなく、波もない。Poseidon は決して海面上に立っていたわけではない。私たちが陸を離れたその瞬間から、海全体が、まさに彼の身体なのだから。
POSEIDON:幽冥潮汐
あなたが深海を見つめるとき、深海もまたあなたを見つめ返している(深海が呼吸をしている)。
ICP — Imagine Creating Perfume
もし物語を香りで見ることができるなら、それはどんな匂いだろう? おそらく、雨上がりの街の湿った石壁、 絵画の中に描かれなかった風、 音楽が終わったあとも空気に残り続ける余韻、 あるいは、何年も経ってからふと思い出される記憶。 そんな保存することのできない瞬間たちが、 ICPの創作の始まりとなった。
私たちは想像力を核としたパフュームハウスであり、 まるで旅する作家のように、 都市、アート、カルチャー、音楽、建築、文学の間を歩きながら、 道中で出会った物語や感情を持ち帰り、 香りでふたたび綴っていく。
だからこそ、私たちは滅多にこう尋ねない。 「この香水はどんな匂いで、どんな香料が使われているのか?」 むしろ、私たちが知りたいのはこうだ。 「それはあなたに何を思い起こさせるか?」
なぜなら私たちは信じているから。 ひとつの香水を真に完成させるのは、 調香師だけではなく、 ふとそれを嗅いだ人でもあると。 同じ香水であっても、 ある人は一度も行ったことのない街の景色を嗅ぎ取り、 ある人はずっと会っていなかった人を思い出し、 またある人はその中に、もう一人の自分を見出す。
こうして香水はただの香水ではなくなり、 物語を持ち始める。
ICPをひとつの場所に例えるなら、 私たちはそれを香りの図書館のようにしたい。 どの香水も、開かれるのを待っているひと冊の本である。 旅について書かれたものもあれば、 神話を収めたものもあり、 絵画や音楽、歴史から生まれたものもあれば、 私たち自身ですら言葉にするのが難しい感情を記録したものもある。 私たちがしていることは、 ただ香りで最初のページを書き下ろすことだけ。 残りの物語は、 あなたの想像力に完成を委ねる。
これからもICPは、異なる国や文化の間を歩み続け、 感じ、探求し、自分たちだけの香りの足跡を残していくだけ。 世界にはまだ、 香りで嗅ぎ取られていない物語があまりにもたくさんあるから。
香水は、想像力によってより完全なものとなる。
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